子どもたちが、表現した創作の色や形から　言葉にはできないその時々の心模様を読み解きます。状況に応じたフォローを心がけます。何ひとつ無駄なことはなく、どんな表現でも　ひとつひとつが大切な作品です。

楽しい時・悲しい時、理解してもらえたら心強いですね。評価という枠でなく　あるがままの自分を受け入れてもらえると、自信が芽生え、能力が発揮できるようになります。

「絵を上手に描くことは才能である」と、長い間　信じられてきました。しかし、絵も読み書きと同じように　トレーニングによって習得できるということが、明らかになってきました。

大人も子どもも等しく、絵を描く能力を秘めています。創造的な右脳を活性化することで　潜在的な能力が開花し、本来の才能が伸びていきます。

右脳の活性化には「楽しむ」ことが大切です。課題がないのは、そのためです。必要最低限のサポートをする、自由な創作の場です。マニュアル通りに教えることはありません。新たな発見が、脳に刺激を与えます。

脳には、その子なりのペースで歩んでいけるよう、成長のプログラムが刻まれています。寄り道しながらでも 興味があることを　諦めずに続けていると、教えなくても 自然と知識や技術が身についていきます。

自分に正直に創作ができる場です。喧嘩をした時、評価が気になる時、気分の切替えができず、なかなか表現ができません。心に栄養が満ちた時、力が湧いた時に表現しましょう。

創作の力を育てると共に、心を育てる場でもあります。必要に応じてカウンセリングを行い、子育てのフォローにも努めます。

怒りが爆発しそうな時に使う画材、楽しくて仕方がない時に使う画材は、違います。同じ感情でも　人により表現方法は違います。

セロテープ接着に興じる、接着剤を使い分ける…と、画材の選択の仕方も習得します。タイミングに応じた画材が使えると、表現が楽になります。共に考え、創作のヒントを見つけていきます。